悩みごとは気軽に弁護士へ相談、日弁連が「法律相談センター」の限定ムービーを公開
もし、学校や勤務先、親族間などで問題が発生したら、誰に相談したらよいのだろうか? 日々の生活の中で悩みごとが尽きることはなく、なかなか解決の糸口が見つからないこともある。
そんなとき、弁護士に相談してみてはどうだろう。弁護士というと、何となく敷居が高いし、高額な請求をされるのではないか、というイメージがある。「自分の悩みなんて弁護士に相談するほどでもない」などと思われるかもしれないが、実際にはそんなことはない。生活者の悩みに親身になって相談に乗り、問題解決を図るのが弁護士である。
ただ、いきなり法律事務所に相談に行くのは、不安もつきまとうはずだ。そこで、各地の法律相談センターを使うことを検討してみたい。日本弁護士連合会(日弁連)は、全国の法律相談センターをインターネットで予約するサイト「ひまわり相談ネット」を運営している。
同サイトでは、全国各地の弁護士会が運営する法律相談センターへ相談の予約を申し込むことができる。法律相談センターは全国に約300か所設置されており、2017年度は全国で約10万件の相談実績がある。
■「法律相談センター」の特長
(1)各地域の「弁護士会」が運営
全国の弁護士が会員となっている団体のため、安心して相談できる。
(2)24時間いつでも予約可能
仕事などで日中に連絡できない場合でも、いつでも予約できる。
(3)各地の弁護士会館をはじめとして、さまざまな場所での相談も実施
個別の弁護士事務所に入りづらい人でも気軽にご相談できる。
日弁連では、身近な問題でも弁護士に相談できることの認知をさらに広げるために、法律相談センターのスペシャルムービーを公開した。身近に起こりがちの「いじめ」を題材にしており、実際の相談の様子が描かれている。
◆「がまんしないで篇」の内容
ある日、息子が小学校でいじめられていることに、母親は気づく。しかし、ケガなどの実害はなく、対策や相談の方法がわからない。そこで、たまたまスマートフォンで見つけた「法律相談センター」に申し込み、親子で訪れる。弁護士は、そっと心に寄り添うように語りかける。「いじめって、とっても悪いこと。あなたは悪くないんだから」の言葉に、口も心も閉ざしていた息子は、これまでの想いを話し始める。「きっとうまくいく」、解決の予感を感じながら、帰り道の親子にすこし笑顔が戻る。
日弁連では、弁護士への相談は敷居が高いというイメージを払拭することで、これまで以上に生活者の不安や悩みの解決をサポートしていこうとしている。