ラク家事の強い味方!島本美由紀さんおすすめの 作り置き活用術
仕事や家事、育児にプライベート…とにかく忙しい現代人にとって家事の時短や簡単テクニックは、重要なキーワードになっています。なかでも、まとめ買いした野菜を調理して作り置きをストックすることは、多忙な人の家事をサポートしてくれる強い味方です!
そこで今回は、食品保存や冷蔵庫収納術にも詳しい料理研究家の島本美由紀さんに、ジップロック®スクリューロック®を使った作り置きのコツをお聞きしました。
作り置きがあれば、いつでも安心!
忙しい平日の夕食でも、作り置きをストックしておけばサッと食卓に並べられます。私は仕事で余った食材を調理してストックすることが多いです。たとえば、5本入りのきゅうりが2本だけ余ってしまったら、残りの2本をざっくり切って容器に入れて青じそドレッシングをかければ即席漬けのできあがり。4〜5日くらいは冷蔵保存で食べられます。
スクリューロック®は容器が半透明なので、一目で中身と残量がわかるのがとっても便利!中が見えない容器はオシャレですが、目当ての容器を見つけるまで時間がかかるので、急いでいる時は少し使いにくいかもしれません。スクリューロック®ならば、見つけやすいから冷蔵庫を開けている時間も短縮できるし、忙しい人にこそおすすめです。
保存容器を統一するのが収納のコツ!
『冷蔵庫が片付けられない』と悩んでいる人は、バラバラ種類の保存容器を使っているケースが多いです。バラバラだと、容器と容器の間にデッドスペースが生まれてしまうので、なるべく同じメーカーの同じ形状のものを選ぶと冷蔵庫の中がスッキリします。その点、スクリューロック®は3つの異なる容量の容器であっても、フタの直径が同じなので、きれいに重ねられます。冷蔵庫の整理整頓に向いていますね。使っていない時は、重ねてコンパクトに収納できるのも嬉しいポイントです。保存容器の統一は、冷蔵庫だけでなくキッチン周りの整理整頓にもつながります。
冷凍保存やレンジ加熱ができるのもラク家事ポイント!
冷凍にも使えるので、余ったおかずや、果物をスクリューロック®に入れて冷凍しています。例えば、いちごは凍らせる前に砂糖をまぶしておくとくっつかず、さらに甘みも補えるので、シャーベットとしてそのまま食べられます。応用編として、砂糖をまぶして凍らせたいちごにレモンを少量絞って、スクリューロック®に入れたまま電子レンジで4〜5分温めればいちごジャムに!手軽に作れるのでおすすめです。
私は電子レンジとスクリューロック®で『ラタトゥイユ』をよく作ります。少しだけ余っていたトマトや玉ねぎ、茄子やかぼちゃなどの野菜とオリーブオイル、塩、にんにくをスクリューロック®に入れて5分程度加熱するだけなので、とても簡単。フタの密閉性が高くて汁もれしにくいので、フタをしっかりしめて旦那さんのお弁当として持たせています。 調理に使ったスクリューロック®がお弁当になれば、洗い物も減って一石二鳥ですよね!
ただし、電子レンジ調理をして保存する時は必ず粗熱を取るのがポイントです。粗熱をとらずに冷蔵庫に入れると、中の食材が傷みやすくなるだけでなく、その熱で容器の周りにある食材も傷みます。調理してから10分ほどフタを開けて、手で触っても熱くない程度まで冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。時間がない時は、ボウルに水と保冷剤を入れた冷水に容器ごとつけておくと、早めに粗熱がとれますよ。
これからの暑い夏にもぴったりの作り置きレシピ
旭化成ホームプロダクツの公式レシピの中から、島本さんおすすめの作り置きのレシピを紹介してもらいました。
レシピ① 切干大根の早うま煮
<材料>2人分
大根…20g
にんじん…15g
油揚げ…1/2枚(10g)
しょうゆ…大さじ1
みりん…小さじ2
砂糖…小さじ1/2
【だし汁】
削り節…1袋(5g)
水…150ml
<作り方>
●下準備:だし汁を作る
ジップロック®スクリューロック®(473ml)に削り節と水を入れ、フタをずらしてのせ、電子レンジ(500W)で約2分加熱する。冷めたら、こしてだし汁として利用する。
※市販のだしのもとを使用する場合は、和風だしのもと(顆粒)小さじ1/2を水120mlにとかす。
①ジップロック®スクリューロック®(473ml)に水(200ml、分量外)と切干大根を入れてなじませ、フタをずらしてのせ、電子レンジ(500W)で約4分加熱する。加熱後、切干大根の水けを絞り、長ければ適当な長さに切ってスクリューロック®に戻す。
② ①に下準備で作っただし汁(120ml)、せん切りにしたにんじんと油揚げ、調味料を加えて、軽く混ぜる。
③スクリューロック®のフタをずらしてのせ、電子レンジで約4分加熱する。全体を混ぜ、フタをずらしてのせ、5分ほどおいて味をなじませる。
■ラク家事ポイント!
切干大根を水で戻す場合は20〜30分ほどかかりますが、電子レンジならたった4分間の加熱でやわらかくなります。切干大根は栄養価が高くてさっぱりした口当たりなので、夏バテ気味の人におすすめです。
参照URL: https://ahp-recipe.jp/sheet.php?recipe=739
レシピ② 夏野菜のネバとろあえ
<材料>ジップロックスクリューロック(473ml)1個分
きゅうり…1本(100g)
なす…1本(80g)
オクラ…4本(60g)
長ねぎ…5cm
みょうが…2〜3個
青じそ…5〜6枚
昆布…5cm角
みりん…大さじ1
しょうゆ…小さじ2
削り節…1パック
<作り方>
①昆布は30分ほど水に浸してもどし、ごく細いせん切りにする。昆布のもどし汁は、大さじ2程度とっておく。
②きゅうり、なす、長ねぎ、みょうが、青じそはすべて5mm角のみじん切りにし、水500mlに塩小さじ3をとかした塩水に5分ほどさらして水けを軽く絞る。オクラはさっとゆで、5mm角に切る。
③ジップロック®スクリューロック®(473ml)にみりんを入れ、電子レンジ(500W)で約30秒加熱し、アルコール分をとばす。そこへしょうゆ、削り節、①の昆布ともどし汁、②の野菜類をすべて入れ、粘りが出るまでよくかき混ぜる。
■ラク家事ポイント
山形県の郷土料理ですが、最近は各地のスーパーでも見かけるほど人気の料理になっていますよね。材料を細かく切ると、味が絡んでとってもおいしくなります。食欲がない時も、素麺にかけたり冷奴にかけたり、アレンジが楽しめるのも◎。材料を2~3cm角くらいの大きさに切ると、食べごたえのある副菜にもなりますね。自分の好みに合わせて大きさを調整してみてください。
参照URL: https://ahp-recipe.jp/sheet.php?recipe=827
作り置きのメリットは、家事をラクにするだけではありません。作り置きをマスターして、料理時間を短縮させることで、家事に余裕ができます。すると、家族とのゆっくり過ごせる時間が増えるし、心にもゆとりある日々が過ごせると思います。作り置きはいいことづくしです!
― 島本美由紀さんプロフィール ―
料理研究家。これまで50カ国、200回を超える海外旅行を経験し、旅先で得たさまざまな知見を料理や家事に活かしながら手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。そのほかにも、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」やエコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」「食品保存&冷蔵庫収納アドバイザー」として、メディアを中心に活動している。『野菜まるごと冷凍テクニック』(バイインターナショナル)など、著書多数。
ジップロック®、スクリューロック®は旭化成ホームプロダクツ(株)の登録商標です。