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シック・ジャパンの人事戦略に学ぶ「時短人材」の活用ノウハウ

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2019/09/20

働き方改革により多様な働き方が広がる一方で、依然として「フルタイム勤務があたりまえ」という風潮が色濃く残っている企業もあります。そうした中、シェービング関連製品大手のシック・ジャパンでは、時短勤務の派遣人材を適材適所に配置し、企業競争力の向上とワーカーの柔軟な働き方の推進に取り組んでいます。同社では、時短人材をどのように受け入れ、現場ではどのようなマネジメントを行っているのでしょうか。同社の採用担当者と週4日時短勤務で働くワーカーの双方に聞きました。

 
時短人材の活用が社内に新しい風を吹き込む
~ 人事本部ビジネスパートナー小田明子さん ~

シック・ジャパンでは、業務拡張や欠員補充などで派遣社員の募集を行う際、これまではフルタイム勤務のスタッフを採用してきましたが、最近はなかなか応募が集まらないという課題に直面していました。人事本部が中心となって採用の可能性を広げるにはどうすればよいかを検討した結果、時短人材の活用という新たな人事戦略を打ち立てました。

▲シック・ジャパン 人事本部ビジネスパートナーの小田明子さんは、「オーナーシップを持って業務に取り組める人材であれば、フルタイムか時短かは関係ない」と語る

そうした中でリクルートスタッフィングに紹介されたのが、高い専門スキルを活かして時短で働く「ZIP WORK」という新しい働き方でした。「ZIP WORK」は時間を凝縮して働くため、フルタイムで働く社員よりも会社にいる時間は短くなります。しかし、シック・ジャパンでは、正社員、派遣社員を問わず、常にオーナーシップを持って業務に取り組める人物を受け入れるという一貫した方針を掲げており、その条件に合致すればフルタイムか時短かは関係ないと考えていました。

早速、派遣してもらったのが尹錦実(ユン・クンシル)さんでした。尹さんは、アウトプットのスピードがとても早く、他部門とも積極的にやり取りをしてくれます。そのため、時短勤務だからといって、業務に支障が出ることはありません。むしろ短い時間で濃密な業務をこなしてくれますし、高い語学スキルも備えていて部署内での信頼も厚いです。

わたしが人事を担当していて感じるのは、時短勤務で働く方は総じて目的意識が強いということです。育児をしながら時短で働いている方もいれば、尹さんのようにフリーランスで活躍している方もいます。組織で働きキャリアアップすることと、それ以外の自分のやりたいことを両立させるために時短勤務という働き方を選択されているので、自分が何をしたいか、どうなりたいかというビジョンが明確な方が多く見受けられます。そして、みずから選択した働き方なので、業務に対する責任感が強くプロ意識も高いのが特徴です。

この“目的意識を持つ”という点が、シック・ジャパンが求めている人物像に通ずるところがあります。組織の中で積極的に動き、目標達成のためにはどうすればいいかをみずから考え行動できる力が根底にあることが理想です。時短で働く方は、この“目的意識”に基づいて働いているので、必然的にオーナーシップを持って業務に取り組める人物であることが多いのです。

当社では、尹さん以外にも「ZIP WORK」で働く方が多数活躍しており、いずれも従来はフルタイム勤務の社員に任せていたコア業務にも就いていただいています。派遣社員の方には代替可能な業務のみを任せているという企業も少なくないと思います。ただ、当社では、正社員も派遣社員の方も分け隔てなく、裁量や責任を持って仕事をしていただきたいという思いがあります。そのため、派遣社員の方にもコア業務を担当していただくことは、ごくあたりまえのことなのです。

いまでこそ、時短人材は当社にとって貴重な戦力となっていますが、最初は受け入れを不安視する声もありました。会社にいる時間が短いため、フルタイムで働く社員との連携に支障が出るのではという危惧があったからです。そのため、時短人材の受け入れに対して理解のある部署から導入を進め、実績を重ねながら徐々に拡大をしているところです。

時短勤務人材を受け入れたことは、結果として社内に良い影響をもたらしました。勤務時間が短くても、期待できるアウトプットを出せることが実際の業務で証明されたからです。フルタイムで働くメンバーも、仕事の効率化と生産性の向上をあらためて見直すきっかけになりました。時短人材を受け入れたことで、新たなロールモデルが加わり、社内に新しい風を吹き込めたことを実感しています。


時短勤務だからこそのやりがいを日々実感
~ 英語・韓国語スキルを活かして時短で働く尹錦実さん ~

大学を卒業して旅行会社で勤めたのち、メーカーに勤めながら副業として韓国語を活かした仕事を開始しました。そんな折、同時通訳の仕事を派遣業務として紹介されて一度はフルタイムで働き始めたのですが、フリーランスの仕事と並行するのはあまりにも大変でした。そこで、当時の派遣先企業が副業禁止に方針転換したことをきっかけに、フリーランスの仕事と両立できる時短勤務での仕事を探し始めることにしました。

▲通訳・韓国語講師としても活躍している尹錦実さんは、自分のスキルを生かしながらシック・ジャパンで週4日、時短で勤務している

週3日あるいは4日という条件で働ける仕事を探しているときに見つけたのが、リクルートスタッフィングの「ZIP WORK」です。できれば強みである語学力を活かして働きたいと思っていたので、スキルを活かした働き方が叶う「ZIP WORK」は理想的でした。

2019年5月末からシック・ジャパンで働き始め、現在はインダイレクトプロキュアメントという部署に所属しています。主に購買業務を担っており、より効率の良い経費運用体制の構築を実現することをミッションとしています。そのため、支出経費の分析、新規サプライヤーの登録、サプライヤーから仕入れる際の相見積もり、業務を効率化する新システムの導入などを行っています。

派遣社員というと、事務作業などの単調な業務しか任せてもらえないというイメージがありました。しかし、「ZIP WORK」なら自分のスキルを活かした働き方ができます。現在の部署では、米国本社や香港支社とのやり取り、書面やマニュアル等の日英・英日翻訳業務も多く発生するので、語学スキルを活かすことができます。自分の長所を発揮できる現場なので、長く働くイメージが湧きました。

いまの勤務時間は、月・水・木・金曜日の10~16時を基本として、必要に応じて曜日を調整していただいています。わたしのほかにも時短で働いている人が社内にいるので、周囲の社員の方々も時短勤務に対して理解があります。そのため、他部署とのやり取りにおいて支障が出にくい環境だと思います。Outlookで勤務日を共有したり、卓上カレンダーに自分の出勤日を明記してデスクに置いたりするなど、時短勤務ならではの工夫もするようにしています。

勤務日以外は、フリーランスで通訳と講師の仕事も続けています。フリーランスで働くことで得られる経験もあれば、会社という大きな組織で働くからこそ得られる経験ももちろんあります。どちらもわたしにとって必要なものです。

いまの働き方は、わたしにとってベストバランスだと自信を持って言えます。

[会社概要]
シック・ジャパン株式会社
所在地:東京都品川区
代表者:代表取締役社長 村野一
資本金:3億1,000万円
事業内容:シェービング関連製品(ヒゲソリ、シェービング剤)・スキンケア関連製品の輸入・製造・販売
従業員数:96名(派遣社員含む)2019年6月1日現在
URL:https://www.schick-jp.com/

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